結論
ibisContactsは、個人〜小規模チームで『名刺入力の手間を安く減らしたい』なら有力な選択肢です。 スタンダードプランは1ユーザー月額600円(税別、税込660円)からで、スマートフォンで名刺を動画撮影するとAIが複数枚をまとめて認識します。
一方で、営業組織全体の顧客データ活用やCRM連携まで重視するなら、Eight TeamやSansanも比較対象です。また、『1回の動画で枚数上限なし』と『月間のAI-OCR利用量に上限がない』は別なので、この点は誤解しない方がいいです。
KIMEIQ判定
小規模利用なら買い
おすすめ度:8.2 / 10
ひとことで:大量の名刺を『撮影→入力』する作業を低コストで減らしたい人に向く。
向いている人
- 展示会や営業訪問後に、まとまった枚数の名刺を登録することが多い人
- まず1〜数名で低コストにAI名刺管理を始めたい人
- 名刺管理だけでなく、AI議事録やクラウドストレージもまとめて使いたい人
向いていない人
- 全社の営業データベースとして高度な顧客管理・営業DXまで行いたい企業
- 名刺をほとんど受け取らず、月数枚程度しか登録しない人
- 無料プランだけでAI-OCRまで使いたい人
ibisContactsとは?
ibisContactsは、アイビスが2026年9月14日に提供開始したAI名刺管理機能です。ibisWorksのサービス群に追加され、Webブラウザから利用できます。
最大の特徴は、名刺を1枚ずつスキャンするのではなく、スマートフォンで並べた名刺を動画撮影してまとめて認識できること。公式発表では、1回の動画撮影で認識・登録する名刺枚数そのものに上限はありません。写真の場合も1枚の画像から最大42枚を一括認識できます。
AI-OCRの対象は、氏名、フリガナ、会社名、部署、役職、住所、電話番号、メールアドレス、WebサイトURLなどで、名刺に書いた手書きメモにも対応すると案内されています。
料金は月660円から
個人向けスタンダードプランは月額600円(税別)=税込660円。月600AIクレジットが付与され、名刺AI-OCRは1ユーザーあたり約96枚/月が目安です。超過分は1枚5円(税別)。14日間の無料トライアルがあります。
エンタープライズプランは月額1,400円(税別)で、名刺AI-OCRは約224枚/ユーザー/月。法人向けにはユーザー数無制限のスタンダード月18,000円(税別)、エンタープライズ月30,000円(税別)も用意されています。
注意:無料のフリープランでは名刺情報の手動登録はできますが、名刺AI-OCRは使えません。
Eight Team・Sansanと比較
| サービス | 主な立ち位置 | 公開料金の目安 | 向くケース |
|---|---|---|---|
| ibisContacts | 低価格なAI名刺管理+ibisWorks | 600円/人/月〜(税別) | 個人〜小規模、入力効率重視 |
| Eight Team | 中小企業向け共有名刺管理 | 基本19,800円/月(税別)、10名までアカウント料無料 | チームで人脈を共有したい |
| Sansan | 法人向け営業DX・顧客データ基盤 | 要問い合わせ | 全社で顧客接点を活用したい |
料金だけを見るとibisContactsの始めやすさが目立ちます。ただし、単純な名刺OCRだけで比較すると判断を誤ります。Eight Teamはチーム内の人脈共有、Sansanは名刺を含む顧客接点情報を全社で活用する営業DXまで射程に入れており、目的が違います。
メリット
1. 大量の名刺を一括処理しやすい
展示会後など、名刺が数十枚たまった場面では『1枚ずつ撮る』こと自体がボトルネックになります。ibisContactsは動画でまとめて認識できるため、特に大量登録との相性が良い設計です。
2. 月660円から試せる
個人向けスタンダードは税込660円から。名刺管理専用の大規模SaaSを契約するほどではない人でも導入しやすい価格です。14日間の無料トライアルで、自社の名刺で認識精度を確認してから判断できます。
3. AI議事録やストレージも同じ契約に含まれる
スタンダードプランにはAI議事録、300GB/ユーザーのストレージ、ファイルサーバー、アクセス権管理、端末認証なども含まれます。『名刺だけ』ではなく、営業・打ち合わせ周辺の業務をまとめたい人には価値が出やすいです。
デメリット
1. AI-OCRは実質的に月間利用量がある
公式がうたう『動画撮影1回の登録枚数に上限なし』は便利ですが、AI処理はクレジット制です。スタンダードでは名刺AI-OCR約96枚/ユーザー/月が目安で、動画認識にも1秒あたり1ポイントを消費します。大量処理を続ける企業は従量課金まで含めて見る必要があります。
2. 営業DXの機能範囲は比較が必要
Sansanのように顧客との接点情報を全社の営業活動へ広く活用するサービスと比べると、ibisContactsを『同じものの格安版』と見るのは適切ではありません。CRM/SFA連携や組織的な顧客データ活用を重視する場合は、必要機能を先に洗い出すべきです。
3. 新機能なので実運用の評価はこれから
ibisContacts自体は2026年9月14日リリースの新機能です。公式仕様は確認できますが、長期間の利用レビューや多様な名刺での第三者検証はまだ十分ではありません。認識精度を断定せず、無料トライアルで自分の利用環境を確認するのが安全です。
KIMEIQの結論
1人〜小規模チームで名刺入力を減らしたいなら、ibisContactsは試す価値が高いです。 月660円からという価格と、動画による一括認識は分かりやすい強みです。
逆に、数十〜数百人規模で顧客接点を共有し、営業組織そのものをデータ化したいなら、最初からEight TeamやSansanを含めて比較した方がいいでしょう。KIMEIQとしては、まず14日間のトライアルで『自社の名刺をどれだけ正確かつ速く処理できるか』を確認してから有料化する判断を推します。
KIMEIQ最終判定:小規模なら買い
低価格と動画一括登録が強み。ただしAIクレジット制と営業DXの機能差は確認してから契約。